前歯に隙間、閉じられない…
このような
お悩みはありませんか?
- 前歯で食べ物を噛み切れない
- 肉などを細かく切ってからでないと食べられない
- サ行、タ行、ラ行の発音が難しい
- 咀嚼中に食べ物がこぼれる
- 口がポカンとあいている
ポカンと口があいている…
開咬とは
開咬は、噛み合わせたときに上の前歯と下の前歯のあいだに、縦方向の空間ができている状態です。前歯でものを噛み切ろうとしても、難しかったり、できなかったりします。 食事以外にも、発音に支障をきたしたり、顎関節症のリスクを高めたりといったデメリットがあります。
口呼吸?遺伝?開咬の原因
開咬の原因には、以下のようなものがあります。
骨格の問題
顎の骨格の形態の問題によって、開咬になってしまうことがあります。骨格は、遺伝が大きく関係しています。
口呼吸
お口まわりの筋肉の発達が不十分であるなどして、鼻呼吸ではなく口呼吸が習慣になると、開咬になってしまうことがあります。また口呼吸は、鼻炎や蓄膿症によって引き起こされることもあります。
癖・習慣
開咬の原因となる癖・習慣としては、指しゃぶり、舌で歯を押す癖、舌を噛む癖などが挙げられます。
開咬を放置するデメリット・
治療するメリット
開咬を放置するデメリット
食べ物をうまく噛めない・消化器への負担が大きくなる
肉や繊維質のものを「噛み切る」機能を担う前歯をうまく使えないことで、十分に咀嚼しないまま飲み込み、胃腸への負担を大きくしてしまいます。
奥歯への負担が大きくなる・早くに失う
前歯が使えない分、奥歯を使う割合が多くなります。これによって奥歯の負担が大きくなり、その寿命に影響することがあります。
顎関節症のリスクが高くなる
奥歯ばかりを使い、咀嚼筋が緊張を強いられることで、顎関節症のリスクが高くなります。
虫歯・歯周病のリスクが高くなる
歯磨きは比較的容易であるものの、口腔が乾燥しやすいため唾液の量が減り、自浄作用が低下することで、虫歯・歯周病のリスクが高くなります。
発音に支障が出る
空気が抜けることで、サ行、タ行、ラ行の発音が難しくなります。また発音への支障は、しばしばコンプレックスになります。
開咬を治療するメリット
食べ物を噛み切れるようになり、消化器への負担が軽くなる
食べ物をうまく噛み切れるようになることで、前歯と奥歯の両方を正しく使い、胃腸への負担を軽減することができます。
奥歯の負担を軽減する・寿命を延ばす
前歯を適切に使用できることで、奥歯への負担が軽くなり、その寿命の延伸につながります。
顎関節症のリスクを抑えられる
咀嚼筋への負担が軽減されることから、顎関節症のリスクの低減が期待できます。
虫歯・歯周病になりにくくなる
前歯で内と外を遮断できるようになり、唾液の分泌が阻害されないため、虫歯・歯周病リスクの低減が期待できます。
発音がしやすくなる
空気を逃がさずに、サ行、タ行、ラ行を含めきちんと発音できるようになります。
開咬の治療法
大人の場合
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
審美性に優れ、まわりに気づかれずに治療を進めることができます。1日20時間以上の装着が必須ですが、食事・歯磨きのときには外せるため、食べ物が装置に詰まる、歯を磨きにくいということはありません。
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)
ブラケットに金属ではなく白いセラミックを使用し、目立ちにくくすることもできます。
セラミック矯正
ただし、歯を削ることに抵抗がある方にはおすすめできません。
お子様の場合
マウスピース型矯正装置
(マイオブレース)
マウスピース型の装置であるインビザラインとは異なり、型取りの不要な既製品です。また、歯を直接動かすものではなく、歯並びの乱れの原因となる習慣・癖を取り除き、適切な顎の発達を促すことで、正しい歯並びへと導きます。
就寝中と日中の2時間、装着していただきます。
マウスピース型矯正装置
(インビザライン・ファースト)
形の少しずつ異なるマウスピースを交換していくことで、歯を動かします。
食事・歯磨きの際には取り外せるため、審美性に加えて快適性にも優れます。
ブラケット(ワイヤー矯正)
大人の矯正治療として行われるブラケット矯正と基本的には変わりません。
ブラケットに金属ではなくセラミックを使用して、装置を目立ちにくくすることも可能です。
子供の開咬(口ポカン)を
予防するためにすべきこと
開咬の原因となる指しゃぶり、口呼吸、舌で歯を押す癖、舌を噛む癖などがあれば、その改善を行うことが大切です。
当院では、マイオブレースやMFT(口腔筋機能療法)を組み合わせながら、お口まわりの筋肉の適切な発達を促し、癖を取り除いたり顎の発育を促進することで、きれいな歯並びへと導く治療を行っています。 一度開咬になってしまうと、前歯がきちんと使えない・発音に支障をきたすといった弊害が出てきます。開咬が心配な場合には、お早目に当院にご相談ください。経過を観察しながら、予防的治療を行って参ります。
開咬のよくあるご質問
開咬を治療しないと、どのような問題が起こりますか?
食べ物をうまく噛み切れず胃腸に負担をかける、奥歯に偏った負担をかけてその寿命を縮める、虫歯・歯周病・顎関節症のリスクが高くなる、発音に支障をきたすといったさまざまな問題が発生します。 またもちろん、審美性のデメリットも伴います。歯がきれいに並んでいても、開咬のように噛み合わせに問題があると、それは正しい歯並びとは言えないのです。
ブラケット矯正とインビザライン、開咬の治療にはどちらが適していますか?
開咬は、骨格の問題も絡んできやすいため、数ある歯並びのタイプの中でも治療が難しくなることが多くなります。そのため、ほとんどすべての症例に対応できるブラケット矯正の方が、適応になりやすいと言えるでしょう。 ただ、インビザラインでも適応となる可能性は十分にあります。症例ごとに異なりますので、まずは一度当院の無料相談をご利用ください。
開咬の治療では、抜歯は必要になりますか?
健康な歯は、できるだけ残しておきたいというのが当院の考え方です。そのため、できる限り抜歯をしない治療を検討します。ただ、抜歯によってスペースを確保することが、抜歯というデメリットを上回る症例では、抜歯をおすすめすることもあります。 なお、お子様の場合は、大人と比べると抜歯が必要になるケースは少なくなります。顎の適切な発達を促すことで、スペースを確保できる可能性が比較的高いためです。
手術が必要になることもあるのでしょうか?
骨格の問題が大きく影響し、歯を動かすだけでは歯並びを十分に改善できない場合は、手術が必要になることがあります。 ただ、これは他の歯並びでも言えることです。あまり心配なさらず、まずは一度、当院にご相談ください。