前歯が以前より出てきた
気がする…出っ歯かな?
このようなお悩みはありませんか?
- 出っ歯が目立ち、気になっている
- 上唇の裏側に前歯がくっつく
- 年齢を重ねるにつれ、出っ歯になってきた気がする
出っ歯とは、上の前歯が下の前歯より大きく前方に出ている歯並びを指します。もともと上の前歯は下の前歯より2~3ミリ前方に位置しますが、この距離が4ミリ以上になると、出っ歯と診断されます。
喋るとき・笑うときに上の前歯が目立つことを気にされることが多いようです。また重度の出っ歯の場合は、口を閉じた状態でも、口元がポッコリと盛り上がり(口ゴボ)、顔貌にも影響します。
なお出っ歯は、正式には、「上顎前突」と言います。
日常の癖や習慣?
出っ歯の原因は?
出っ歯の主な原因についてご紹介します。
1.癖・習慣
お子様の場合
癖や習慣は、年齢の低いうちに直しておくのに越したことはありません。
上記のような癖や習慣を改善・解消しておくことは、出っ歯を含めた歯並びの乱れの予防にもつながります。
注意してもなかなか治らないというときには、当院にご相談ください。
マイオブレースやMFT(口腔筋機能療法)などを活用し、歯並びの乱れの原因となる癖・習慣の改善を図ります。
2.遺伝
顎の大きさ
上顎が大きすぎる、あるいは下顎が小さすぎるといったことで、出っ歯になることがあります。
また上顎が小さい場合も、スペースが不足して前歯が前方に押し出されるという可能性があります。
歯の大きさ・位置
歯が大きいためにスペースが不足したり、上の前歯の位置が前方にあるなどして、出っ歯になることがあります。
出っ歯を放置するデメリット
出っ歯も、他の歯並びの乱れと同様に、放置するとさまざまなデメリットが生じます。
虫歯・歯周病リスクが上昇する
出っ歯によって前歯の段差が大きくなることから、汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また上の前歯が乾燥しやすくなることから、唾液による自浄作用が働きにくくなります。
前歯をうまく使えない・奥歯や消化器の負担が大きくなる
食べ物を噛み切るという前歯の本来の機能がうまく働かず、咀嚼に支障が出ることがあります。これにより、奥歯の負担が大きくなったり、食べ物を飲み込む癖がつき胃腸の負担が増加したりといったことが起こります。
発音への支障が出る
空気が漏れやすく、発音に支障をきたすことがあります。学校での本読み、会社でのコミュニケーション・発表などでお困りのケースが多いようです。
コンプレックスになることがある
上の前歯が目立ってしまうため、そのことをコンプレックスに感じる方がおられます。
喋るときや笑うときに口元を隠す癖がつくこともあります。
出っ歯って自力で治せる!?
自力で治すことはできません
指で上の前歯を押すといった方法で出っ歯が治ることはありません。
歯の根や歯根膜に不正なダメージを与えることになるため、絶対におやめください。
癖・習慣を改善することで、出っ歯の
悪化を防ぐ・出っ歯を予防する
舌を歯で触る癖、爪噛み、指しゃぶり、口呼吸などの癖・習慣は、出っ歯になるリスク・悪化させるリスクを高めます。
これらの癖・習慣を改善することで、今以上の出っ歯の悪化を防いだり、将来的な出っ歯を予防する効果が期待できます。
ただ、癖・習慣を改善するだけで出っ歯が治るということはありません。すでに起こっている出っ歯を治すためには、歯科医院での矯正治療が必要です。
お子様は特に気をつけましょう!
顎が成長の過程にある・生え替わりの時期にあるお子様の歯並びは、舌を歯で触る癖、爪噛み、指しゃぶり、口呼吸などの癖・習慣の悪影響を受けやすくなります。
お子様の癖・習慣が気になる場合には、その改善と将来的な歯並びの乱れの予防のため、お早目に当院にご相談ください。
出っ歯の治療法
出っ歯の治療には、以下のようなものがあります。
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)
重度の出っ歯を含め、ほとんどすべての症例に対応することができます。
装置が目立つのが気になるという場合には、ブラケットに白いセラミック製のものを使用することも可能です。
なお、症例によっては費用を抑えた部分矯正の適応になります。全体的な矯正と比べて、治療期間も短くなります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
圧倒的な目立ちにくさと、食事・歯磨きの際に取り外せる快適性が大きな特徴です。ただし、1日20時間以上の装着時間は必ず守る必要があります。
セラミック治療
ただし、健康な歯を削る治療ですので、その点に抵抗がある方にはおすすめしません。
お子様の場合
マウスピース型矯正装置(マイオブレース)
MFT(口腔筋機能療法)と併用することで、より高い効果が期待できます。