医療法人宏心会 横田歯科医院

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歯科衛生士に聞いた!!歯ブラシを選ぶポイント

2025.01.23

コンビニやドラックストアなど色々な場所で、たくさんの種類の歯ブラシが販売されていますね。

皆さんは歯ブラシを買うときにはどのようなポイントに注意して選んでいますか??

ヘッドの大きさ・毛の柔らかさ・価格など選ぶポイントは人によって色々あると思います。


歯ブラシを選ぶ上で大切なことは『自分に合った使いやすい歯ブラシ』を知ることです。

自分に合っていない歯ブラシだと、時間をかけて磨いても磨き残しやすく、虫歯や歯周病の原因になります。

また、その歯ブラシを使い続けるとそれが原因で歯が削れたり歯肉退縮を起こす事があります。

毎日使用するものなので、自分に合った使いやすい歯ブラシを選ぶことはとても大切です。

そこで、歯ブラシ選びのポイントをまとめてみました!!

今回は、ヘッド・ネック・ハンドルと呼ばれる部分の形や太さについてお話ししたいと思います☺️

 

①ヘッド

<小さめのヘッド>
メリット
・奥歯や細かい部分まで届きやすい。
・磨く際に動かしやすいので、歯垢をしっかり除去できる。
・口が小さい人や歯並びが複雑な人でも磨きやすい。

デメリット
・一度にカバーできる面積が小さいため、磨く時間が長くなる。
・大きな歯や広い歯面には何度も動かさないと磨きにくい。

 

小さめのヘッドがおすすめな人
・口が小さい人:小さいヘッドだと無理なく隅々まで届きやすい。
・歯並びが複雑な人:狭い隙間や歯列が入り組んでいる部分も磨きやすい。
・奥歯が磨きにくい人:小さいヘッドなら、奥歯の奥までしっかり届く。
・丁寧に磨きたい人: 細かくコントロールしやすいため、歯垢の除去や隅々まで磨くのに適している。

<大きめのヘッド>
メリット
・一度に広い範囲を磨けるため、短時間で歯磨きができる。
・奥歯がしっかり生えている人や、歯並びが整っている人にとっては効率が良い。

デメリット
・奥歯などの細かい部分に届きにくい。
・大きいと口の中で動かしにくく、磨き残しが出やすい場合がある。

大きめのヘッドがおすすめな人
・歯並びが整っている人:隙間が少なく、広い面を磨きやすい。
・短時間で磨きたい人:一度に広い範囲を磨けるので、時間をかけずに磨きたい人に向いている。
・奥歯がしっかり生えている人:大きいヘッドでも奥歯までしっかり届きやすい。
・歯が大きい人:歯面が広い人には、カバー範囲の広いヘッドが効率的。


②ネック


歯ブラシのネック部分(持ち手とヘッドをつなぐ部分)の形状は、磨きやすさに大きく影響します。

一般的に「まっすぐなネック」と「曲がったネック」があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

口腔内の構造によって、最適なネックの形が異なります。


<まっすぐなネック>
メリット
・シンプルな形状で、全体的にバランスが取れている。
・力が均一に伝わりやすく、力加減を調整しやすい。
・磨く感覚が安定しているため、初心者にも扱いやすい。

デメリット
・奥歯や刃の裏側にブラシが届きにくいことがある。
・歯並びが悪い場合、細かい部分や曲がった部分を磨きにくい。

まっすぐなネックがおすすめな人
・歯並びが整っている人:全体を均等に磨きやすく、シンプルな動きでしっかり磨ける。
・歯磨き初心者や子ども:特別な技術やコントロールが不要で、磨き方がシンプル。
・強く磨く傾向がある人:力が均等に伝わるので、歯や歯茎に過剰な負担をかけにくい。

<曲がったネック>
メリット
・ヘッドが曲がっているため、奥歯や歯の裏側に届きやすい。
・複雑な歯並びの人でも、隅々まで磨きやすい。
・角度を調整して使うことで、歯と歯の間や細かい部分まで磨ける。

デメリット
・力が均一に伝わりにくい場合があり、磨き方に注意が必要。
・慣れないと力の入れ方が難しく、うまく使えないことがある。

曲がったネックがおすすめな人
・奥歯や裏側をしっかり磨きたい人:ヘッドが届きにくい場所にも簡単にブラシを入れられる。
・歯並びが複雑な人:曲がったネックが、歯列にフィットしやすいので、磨き残しを減らせる。
・細かい部分を丁寧に磨きたい人:特に歯間や歯茎の境目など、磨きにくい部分を丁寧にケアできる。


③ハンド


歯ブラシの持ち手の太さは、使用感や磨きやすさに影響します。

それぞれの太さにはメリット・デメリットがあり、使う人によって適したサイズが異なります

<太めのハンドル>
メリット
・握りやすく、手にフィットしやすい。
・力を入れずに安定して持てるため、手に疲れが出にくい。
・手や指の力が弱い人でもしっかりコントロールできる。

デメリット
・力を入れる際に持ち手が安定しにくく疲れやすい。
・握力が弱い人には、しっかり持てないことがあり、うまく磨けない。

太めのハンドルがおすすめな人
・手が大きい人:大きな手でも握りやすく、安定した磨きができる。
・奥力や指の力が弱い人:高齢者や子ども、障がいを持つ人など、手や指の力が弱い人でも持ちやすい。
・手の疲れを軽減したい人:長時間の歯磨きでも手に負担がかかりにくい。

<細めのハンドル>
メリット
・細かい動きがしやすく、奥歯や狭い部分までコントロールしやすい。
・持ち手が小さいため、口の中で歯ブラシの位置を自在に動かせる。
・持ち運びに便利で、旅行や外出時にも適している。

デメリット
・力を入れる際に、持ち手が安定しにくく、疲れやすいことがある。
・握力が弱い人には、しっかり持てないことがあり、うまく磨けない場合がある。

細めのハンドルがおすすめな人
・手が小さい人: 細い持ち手は小さい手にもフィットし、磨きやすいです。
・歯磨きを細かくコントロールしたい人: 奥歯や歯並びが複雑な部分も細かく動かしやすい。
・持ち運びを重視する人:旅行や職場で使う場合、小さい持ち手は軽くて便利です。

 

ピセラPルシェロ(ピセラ P-20)

例えば、歯周病が心配な方にはこちらの歯ブラシがおすすめです。

ヘッドがコンパクトで細かいところまで磨くことができ、持ちやすいハンドルで適切な力加減で磨くことができます。

色の展開も5色あるので、家族で使っても誰の歯ブラシかわかるのも購入する理由の一つになりますよね!!

また、マツコの知らない世界でも紹介された歯ブラシで、このシリーズを使っている当院スタッフも多いです(笑)

 

 

 

 

患者さんご自身の口の大きさや歯並び・手の大きさなどに合わせて最適なヘッドやネックの形状、ハンドルの太さを選ぶことによ、効率的で快適な歯磨きができるようになります🌟

それぞれの特性に応じて自分に合った歯ブラシを選び、セルフケアを行うことが大切です(*^◯^*)
また、歯肉炎や歯周炎・虫歯などのお口の中のトラブルを防ぐためにも定期検診を受診しましょう!!

その際、お口に合う歯ブラシや歯間ブラシなどの清掃用具をご提案させていただきます♪

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